脳脊髄液減少症と海外入院日記。

突然発生した頭痛と頚部痛。病名は脳脊髄液減少症。海外での通院と治療の記録。

脳脊髄液減少症

療養期間中の癒し

11月に日本に帰り、相変わらずほとんど横になって鬱々と過ごしていましたが、 そんな中で1番の癒しだったのが実家で飼い始めた犬でした。 まさにペットセラピーで、あの子の世話をするために起き上がるというのが とてもいいリハビリだったと思います。 愛犬…

変化のない症状と帰国命令

ブラッドパッチから3週間経っても首の怠さは変わらず、 とても仕事に復帰できる感じではありませんでした。 海外で仕事がしたくて頑張ってきたのに こんな形で終わりたくない。 ギリギリまで粘りたかったですが、 会社としては病人をいつまでも海外に残して…

10/31:ブラッドパッチ後、初のMRI

相変わらず怠さはのこり、 首が張る感じがずっと続いていたのでホッカイロで温めたり、トクホンを貼ってみたり、 また悪化するのがこわく、ごはんとトイレのお風呂以外は横になっていました。 ブラッドパッチ後、初のMRIはまだ脳脊髄液減少症の症状が残って…

10/14:退院後1日目

数日ぶりの自宅です。 朝起きても頭痛はなく、首が引っ張られるような痛みもありませんでした。 ただ後頭部から首にかけてとても重たく、ソファにもたれかかっていても1時間身体を起こしているのも辛い。 発症からほぼ1ヶ月。早期発見だったとはいえ、ほとん…

10/13: 退院

頭痛が消えない哀しみにくれていた前日とは異なり、 この日は頭痛なし。首も痛くない…! ブラッドパッチの患部は痛い。 ブラッドパッチ、効果ありました。 ただ体力の低下と首の筋肉の硬直があり、 支えなしでは1時間も起きていられないという感じでした。 …

10/11:ブラッドパッチ

更新がとても遅くなってしまいました。 この半年ほどリハビリと帰国と職場復帰とでバタバタしていたため、なかなか向き合えず。 ではブラッドパッチ編です。 造影剤投与のMRIでバッチリ脳脊髄液減少症の症状が出たので、 すぐにブラッドパッチをやることにな…

ブラッドパッチとは?

次の日記はブラッドパッチ編なので、 当治療について書いてみようと思います。 脳脊髄液減少症で臥床安静に効果がない場合、ブラッドパッチと呼ばれる治療が行われます。 硬膜外自家血注入法(Epidural Blood Patch、略してEBP)は 文字通り硬膜外に自分の血液…

10/10:入院

入院当日となりました。 日本で入院したことがないのでよくわかりませんが、手続きはあっさりしたものでした。 決まってから私が気にしていたことは食事。 店を選べば美味しいですが、基本はメシマズ国家イギリスです。 病院食が美味しいとは思えない。 Goog…

10/8:MRIと入院決定

更新が空いてしまいました。 この日はMRIを造影剤投与で撮影し、診察へ。 余談ですが造影剤という単語がcontrastということを知らない私、 ん?constraint? 何かと比較??と思いながら訳もわからず投与されていました。 日本では同意書いるらしいですね。造…

10/3: 治らない頭痛と新しい症状

1週間経っても治らない頭痛と首の痛み。 そしてこの時から左耳に圧迫感を感じるようになりました。 圧迫感というのは気圧の変化で耳が圧迫されている感じで、耳抜きをしても治らない。 またもやネットで調べると、この症状も脳脊髄液減少症のひとつのよう。 …

脳脊髄液って?

脳脊髄液減少症は、文字通り脳脊髄液が減少し、頭痛、頚部痛、目眩や全身倦怠感、手足の痺れなど様々な症状が発生します。 では脳脊髄液とは? Wikipediaによると「脳脊髄液(のうせきずいえき、cerebrospinal fluid、CSF)とは、脳室系とクモ膜下腔を満たす…

原因となるもの。

脳脊髄液減少症の原因となるものは、交通事故などの外傷によるものが一般的だそうです。 しかし急性のものについては原因がわからないこともあります。 くしゃみや咳、過度なストレッチや整体などによっても起きるそうで、 ギックリ腰のようだなぁと思いまし…

十人十色の症状

脳脊髄液減少症の症状は、人それぞれ。 頭痛や頚部痛以外にも全身の倦怠感、目眩、手足の痺れ、光や音に敏感になる、嘔吐などなど。 人によっては全く起き上がれなくなる場合もあるようです。 この症状の多様さから病名がなかなか判明しないことも。 起立時…

なぜカフェイン?

カフェインの摂取が脳脊髄液減少症に効果があるといわれておりますが、 実際なぜカフェインなのかは調べましたがよくわかりませんでした。 ボルタレンを飲もうが、ロキソニンを飲もうが全く効かないこの症状に、なぜカフェインなのか? コーヒーには頭痛を緩…

9/24: 病名が判明しました

言われた通りコーヒーと水を飲み続け、 できる限り横になって過ごしたものの頭痛は相変わらず。 一人暮らしなので横になるのにも限界があり、精一杯力を振り絞って洗濯をしたり…。 この病気で1番重要な安静が、本当に難しい。 夜になって診察を受けると、先…

9/20: 救急外来に行ってみる

午前中出社してみたものの、頭を起こしてられず即退社した私は、 友人のMRIの結果待ってないで救急外来行ってみたら?という勧めにより、 同じ病院の救急外来に行くことにしました。 今回は通訳さんもお願いして。 ここで既に出ているMRIの結果を聞いたわけ…

9/19: 整形外科受診

片道30分の道のりを頭痛を抱えながら通うのはとても辛い。 これで原因がわかればと整形外科を受診。 光を追ったり、反射を調べたり ひと通り簡単な検査をしたものの、結果は異常なし。 MRIの受診を勧められるも、この日既に予約はいっぱい。最短の予約は翌日…

9/18: 別の病院に行ってみる。

頭痛が治る気配が全くなかったため、 会社を休み、別の日系の診療所へ。 結局、前日に処方された薬を続けるという診断になり、痺れを切らした私は 整形外科の専門医を紹介してもらうことにしました。 NHSという国営医療制度の下、イギリスではGPと呼ばれる登…

9/17: 総合内科に行ってみる。

お昼過ぎにロンドンに帰ってきた私。 立っていると激痛が走る中、何とか家まで辿り着きました。 その後すぐに日系の診療所を受信。 この時は首の後ろの痛みが頭痛より酷かったため、整形外科的な問題を疑われました。 処方されたのは筋弛緩剤と痛み止め。 も…

9/16: マッサージに行ってみる。

まだウィーンの私。 昨日のお医者さんのアドバイスに基づき、 ホテルの近くのマッサージへ行ってみました。 ちなみにこの時すでに徒歩3分の距離も辛いぐらいの頭痛と頚部痛になっていました。 頭は締め付けられように、首は何かに思い切り引っ張られている感…

9/15: 頚部痛の襲来

というわけで、寝れば治ると思っていた頭痛を抱え、ウィーンへ到着。 何となく頭痛が酷くなっている気がしたものの、ホテルに荷物を置き、 カフェでお昼を食べてから念願のベルベデーレ宮殿へ。 数年前に、「黄金のアデーレ」という映画を観てからクリムトに…

9/14: 頭痛の発症

この日は朝起きてすぐ頭痛に襲われました。 ただ時々ある偏頭痛と同じような痛みで、 痛み止めを服用しつつ、いつも通り出勤。 この日から私の脳脊髄液減少症との闘いは始まります。 とはいえ、この時は病名を知るはずもなかったのですが…。 ロキソニンを飲…