脳脊髄液減少症と海外入院日記。

突然発生した頭痛と頚部痛。病名は脳脊髄液減少症。海外での通院と治療の記録。

なぜカフェイン?

カフェインの摂取が脳脊髄液減少症に効果があるといわれておりますが、

実際なぜカフェインなのかは調べましたがよくわかりませんでした。

 

ボルタレンを飲もうが、ロキソニンを飲もうが全く効かないこの症状に、なぜカフェインなのか?

コーヒーには頭痛を緩和させるときもあるようなので、この機能と関わりがあるのか。

確かにコーヒーをたくさん飲んだ日と、少しやめた日は頭痛の感じが違った気もします。

気分の問題かもしれませんが…

 

ちなみにカフェインの含有量が多い飲み物としてはコーヒー、栄養ドリンク、抹茶、ココア、緑茶、紅茶、コーラなどがあげられます。

栄養ドリンクをがぶ飲みするわけにもいかないので、

コーヒーが1番いいのかもしれません。

病院によってはカフェインのタブレットをくれるところもあるとか。

 

ただコーヒー、飲み過ぎは胃が荒れる可能性もあるので注意が必要です。

 

 

9/24: 病名が判明しました

言われた通りコーヒーと水を飲み続け、

できる限り横になって過ごしたものの頭痛は相変わらず。

一人暮らしなので横になるのにも限界があり、精一杯力を振り絞って洗濯をしたり…。

この病気で1番重要な安静が、本当に難しい。

 

夜になって診察を受けると、先生がMRIの結果を説明してくれました。

脳に異常はなく、本来であれば空いているはずの空間が僅かに狭いと。 

むしろ脳はとても綺麗な状態で素晴らしいよと褒められました…褒められて喜んでいいかよくわかりませんが。

そして告げられた病名はSpontaneous Low Pressure Headache。

日本語だと急性低髄液圧症脳脊髄液減少症にあたるものです。

 

この病気は薬を飲んでどうにかなるものではないため、

ひとまず5日〜2週間の安静、カフェインと水分の充分な補給で様子を見ようということなりました。

 

この日からほぼ寝たきり生活がはじまった訳ですが、

病名が明らかになったことで精神的な不安は少し和らぎました。

最近広く知られるようになったものの、この病気はまだ知名度が低く、

日本でも幾多もの病院で検査し、病名が判明したころには1年以上経過していた、という方も珍しくありません。

早期に病名が解った私は幸運だったと思います。

 

 

 

9/20: 救急外来に行ってみる

午前中出社してみたものの、頭を起こしてられず即退社した私は、

友人のMRIの結果待ってないで救急外来行ってみたら?という勧めにより、

同じ病院の救急外来に行くことにしました。

今回は通訳さんもお願いして。

 

ここで既に出ているMRIの結果を聞いたわけですが、異常なし。

整形外科的な異常もなし。

あと考えられるとしたら神経内科

通訳さんがすかさず神経内科の先生をすぐ受診できないか救急の先生に尋ねると、

先生はすぐにコンタクトを取ってくれました。

不運なことに数名の先生が休暇。

この時やっと捕まった先生が今の担当医です。

 

救急の先生は電話で私の症状を説明。

起立時のみ発生する頭痛と頚部痛。

MRIに異常が見られない。

反射も問題ない。

これらをざっと説明していたと思います。

 

担当医の回答は、1日4マグのコーヒーと水分補給と安静。

月曜日に受診するようにとの指示でした。

 

この時病名は告げられなかったものの、

コーヒーと水?という不可解な指示にすぐGoogleで調べた私は、

初めて脳脊髄液減少症低髄液圧症という病名を目にしました。

 

起立時のみの症状、カフェインと水分の摂取、安静。

自分の症状にぴったり当てはまるキーワード。

 

原因不明の頭痛が少しクリアになって、

頭痛がはじまってから2回目の週末を迎えました。

 

 

9/19: 整形外科受診

片道30分の道のりを頭痛を抱えながら通うのはとても辛い。

 

これで原因がわかればと整形外科を受診。

光を追ったり、反射を調べたり

ひと通り簡単な検査をしたものの、結果は異常なし。

MRIの受診を勧められるも、この日既に予約はいっぱい。最短の予約は翌日。

また無駄足…。

 

日本だったらすぐ診察してもらえるのに…

とギリギリしながら帰宅したのでした。

 

翌日の人生初のMRI検査は問題なく終了。

寝ていれば頭痛もなく、私の場合音に敏感になる症状もなかったため、

検査時の騒音も特に気にならなず終わりました。

 

MRIの結果は翌週の診察予定。

起立時の頭痛がどんどん酷くなる中、

耐えられなくなった私は翌日救急外来に行くのでした…。

 

ちなみにイギリスではレントゲンやMRIのデータがネットワークで管理されており、

どの病院に行っても、どの科を受診しても共有されています。

日本みたいに病院変えるたびに最初から検査、

レントゲン撮影回数が増えるということがないのは

いいシステムかもしれませんね。

9/18: 別の病院に行ってみる。

頭痛が治る気配が全くなかったため、

会社を休み、別の日系の診療所へ。

結局、前日に処方された薬を続けるという診断になり、痺れを切らした私は

整形外科の専門医を紹介してもらうことにしました。

 

NHSという国営医療制度の下、イギリスではGPと呼ばれる登録した一般開業医を通して専門医を紹介してもらうのが一般的です。

日本でいう大学病院の先生を紹介してもらうのに近いイメージですね。

直接専門医に行くことも可能ですが、この場合医療費は全額自己負担となり、かなり高額な医療費が請求されることになります。

 

海外赴任の私は保険会社提携有無により、診察代の支払い方法が異なるため、1番楽な日系診療所を通しての紹介を選択しました。

 

そして肝心の診察は、当日中にできず、予約は翌日に…

イギリスの病院は常勤の先生が少なく、

各専門医は病院を間借りする形で診察を行います。

つまり、すぐに診察したくても先生がいない日があるのです…

 

というわけで、この日も頭痛を抱えたまま帰宅となりました。。

9/17: 総合内科に行ってみる。

お昼過ぎにロンドンに帰ってきた私。

立っていると激痛が走る中、何とか家まで辿り着きました。

その後すぐに日系の診療所を受信。

 

この時は首の後ろの痛みが頭痛より酷かったため、整形外科的な問題を疑われました。

処方されたのは筋弛緩剤と痛み止め。

 

もちろん効くはずもなく…

 

相変わらず横になっていると全く問題ない症状。

原因が全くわからぬまま、次の日を迎えるのでした…。

9/16: マッサージに行ってみる。

まだウィーンの私。

 

昨日のお医者さんのアドバイスに基づき、

ホテルの近くのマッサージへ行ってみました。

ちなみにこの時すでに徒歩3分の距離も辛いぐらいの頭痛と頚部痛になっていました。

頭は締め付けられように、首は何かに思い切り引っ張られている感覚。。。

 

中国人の方がやっているマッサージだったのですが、

ここでの障害が言語でした。

おじさん、中国語とドイツ語しか喋れない。笑

受付の女の子に通訳をお願いしつつ、施術してもらいました。。

ただマッサージ後、少し楽になったと思ったものの、頭痛はすぐ復活。

当たり前ですが、脳脊髄液減少症だった私にマッサージが効くはずもなく、

楽になったのは、ただ単に1時間ほど横になっていたからでした。

 

さすがにマズいと思い、その夜プラハ行きはとりやめ、

翌日の朝のロンドン行きの便を手配。

頭痛を抱えたまま帰路に着くのでした…。